「本牧アートプロジェクト」は、独自の文化を育んできた横浜・本牧エリア一帯を舞台としたプロジェクトです。
戦後から37年間米軍のベースキャンプがあった頃、そしてベース跡地に大型複合ショッピングセンター「マイカル本牧」が注目を集めた90年代。多くの人々が強烈な記憶を今も抱き続けている本牧で、多様なアートを通して新たな街の記憶を創り出す試みです。
4回目となる「本牧アートプロジェクト2016」は、劇作家・石神夏希をディレクターに迎え、地域住民による「本牧アンバサダー」双方が手を結んで新しい段階へと進みます。10月から3ヶ月間にわたり、作品発表だけでなく、プロセスを含めてアートプロジェクトとして提示します。本牧の街に積み重ねられてきた日常により深くアートを挿入していこうという今年の本牧アートプロジェクト。初めて本牧を訪れる人も、またこの街で暮らす人にとっても新たな出会いと発見をもたらすことでしょう。

「本牧アートプロジェクト2016」開催概要

日程：10月4日（火）〜12月18日（日）
会場：横浜・本牧エリア一帯　
*拠点スペース：HONMOKU ARES-2（旧マイカル本牧の映画館跡）

主催：NPO法人Offsite Dance Project、本牧アートプロジェクト実行委員会
助成：横浜市地域文化サポート事業・ヨコハマアートサイト 2016、子どもゆめ基金
共催：HOCS（本牧コミュニティ・ステーション）、三溪園
特別協賛：株式会社エスタディオホールディングス
後援：横浜市文化観光局、大鳥中学校コミュニティハウス、本牧中学校コミュニティハウス
協賛：大谷不動産、本牧 玉家、株式会社パインバレー、貝焼和光 横浜元町店、株式会社美濃屋あられ製造本舗、株式会社本牧葬儀社、Honmoku cake-ya yoko、kuusen、横浜ロイヤルホテル （11/20現在）

◎お問合せ

本牧アートプロジェクト2015事務局（NPO法人Offsite Dance Project 内）
Tel. 090-6346-5820/Fax. 045-877-7838　E-mail:info@honmoku-art.jp

アーカイブ

→「本牧アートプロジェクト2013」
→「本牧アートプロジェクト2014」
→「本牧アートプロジェクト2015」（プログラム・ディレクター：藤原ちから）

本牧アートプロジェクト2016
ディレクターメッセージ

小さな「できごと」を起こし続ける

私は2013年から本牧アートプロジェクトに作家として参加し、4年目を迎えた今年はディレクターとして関わることとなりました。とはいえ昨年の藤原ちからが務めた「プログラム・ディレクター」、つまり演目や作家を選ぶ役とは少し違います。あえて詳しくいえば、アート（プロジェクト）とまちとの関わりを考える「関係性のディレクター」とでも呼ぶのが、ふさわしいかもしれません。

昨年までと大きく変わったのは、特定の数日間で一気にさまざまな作品が上演されるフェスティバル形式をやめ、約3ヶ月にわたり複数のプロジェクトがまちの中で並走していく、いわば「プロジェクト形式」に変えたことです。
とはいえこれまでも、本番に向けたリサーチや準備、関係性づくりは脈々と、半年以上前から走っていました。だから実は何も変わっていません。ただ、意識を変えただけ。アーティストがまちを訪れ、あるいは滞在しながらリサーチや作品制作を行うプロセスそのものを、本牧アートプロジェクトと定義し直しました。

今年は数ヶ月をかけて、まちなかに小さな「できごと」をたくさん起こしていきます。大切にしたいのは、それぞれのイベントの「あいだ」で何が起きていくか。そして「あなたの中で」何が起きていくか、です。

そんな体験を通じて、これまでとは違う目線でまちを再発見したり、まちとの関わり方が変わったり。もしかしたら遠い存在に感じていた「アート」が、人生の一部だと感じるようになるかもしれません。

石神夏希／本牧アートプロジェクト2016 ディレクター

石神夏希　Natsuki Ishigami
1980年東京生まれ。1999年より演劇集団「ペピン結構設計」を中心に劇作家として活動。2002年『東京の米』にて第２回かながわ戯曲賞最優秀賞受賞。近年はテナントビル、住宅、商店街などでのサイト・スペシフィックな演劇上演、横浜、北九州、高松などで地域に根ざしたアートプロジェクトの企画・滞在制作や、建築やまちでの暮らしに関するリサーチ・執筆・企画など、「場所」と「物語」を行き来しながら活動している。「本牧アートプロジェク」には、2013年の第１回から毎年参加。2015年には、街の人たちを主役に据えた『ギブ・ミー・チョコレート！』を企画・演出。

本牧アンバサダー 募集中！
演劇ワークショップ 参加キッズ募集！

本牧アンバサダー募集中

本牧アートプロジェクトはアーティストだけのものでもなければ、地域のためだけのものでもありません。「本牧アンバサダー」は地域住民によるプロジェクトチームです。昨年のアートプロジェクトで石神夏希の『ギブ・ミー・チョコレート！』をきっかけに、秘密結社のメンバーが中心になり発足。「大使」や「熱烈ファン」を意味するアンバサダーは、アーティストと地域をつないだり、住民参加プログラムのアイデアを出したり。本牧のために何かをしたい、アートに関心がある、新しいことをしてみたい。ピンと来た方はぜひ、お気軽にご連絡ください。
連絡先：本牧アートプロジェクト2016事務局 info@honmoku-art.jp

本牧アートプロジェクト2016 演劇ワークショップ
参加キッズ募集！

本牧アートプロジェクトは、子どもたちにたくさんのワクワクを感じてもらいたい。キッズプログラムでは、いろいろな視点やいろいろな閃きを、創作行為を通して発見するワークショップを開催しています。
演劇の想像力は、まだ見ぬ世界や未来のことにも広げられます。そこで、今年の演劇ワークショップは、我がまち・本牧の未来を思い描いてみます。参加する子どもたちそれぞれの発想を生かして、言葉やからだを使って遊んだり、お友達と力を合わせることで、架空の本牧を舞台とした演劇をつくります。
会場は、もと映画館だった「HONMOKU AREA-2」です。演劇を通したクリエイティブな遊びの時間を一緒に体験しましょう。ご参加、お待ちしています！

◉日時
11月19日（土）10:00-11:30
11月26日（土）10:00-11:30
12月  3日（土）14:00-15:30

場所：HONMOKU AREA-2
講師：石神夏希、ペピン結構設計メンバー、他
対象：小学生
参加費：1回 500円／見学参加 300円（保護者は無料）
参加方法：⑴参加日程 ⑵氏名 ⑶年齢・性別 ⑷連絡先（住所・電話番号）を、
以下のアドレスにメール申込みとなります。
詳細・お問い合わせ：NPO法人Offsite Dance Project　Tel.090-6346-5820
E-mail: info@honmoku-art.jp

＊ 基本は3回連続参加ですが、単発参加も可能です。お気軽にご相談ください。
＊ 本ワークショップの参加者は、本牧エリア一帯で開催する町歩きの演劇作品「ギブ・ミー・チョコレート！」（12月10日・11日）のメンバーとして出演可能です（参加費無料／応相談）。

メリーゴーランド基金

本牧アートプロジェクトの象徴のような存在として毎年まちを彩り、子どもたちを楽しませてきた移動式メリーゴーランド。本牧町1丁目にある「メリ〜ゴーランド研究所」が開発したものです。
これまで3年間本牧アートプロジェクトのプログラムとして、本牧山頂公園や本牧せせらぎ公園に設置しました。そして今年は「本牧かぼちゃまつり」の日に三渓園に登場しましたが、これからは住民のみなさんのお力で毎年どこかに現れる、そんなふうにしたいのです。「メリーゴーランド、あるといいよね」という皆さんの気持ちを、少しだけ分けて下さい。
企画・運営：本牧アートプロジェクト実行委員会

メリーゴーランド基金へのご寄付のお願い

目的：本牧地区に移動式メリーゴーランドを設置するための寄付金募集
（2016年度目標額：150,000円）
金額（1口）：個人1,000円／団体5,000円　＊1口以上
振込先：本牧アートプロジェクト実行委員会
ゆうちょ銀行 〇九八支店　普通0523990／
口座記号番号：00230-9-137882

※ ご支援いただいた皆様には、お名前を掲示板、本牧アートプロジェクトの情報誌「HONMOKU TIMES」などに掲載いたします。また、サンクスカードのご提示で、本牧アートプロジェクトの優待をさせていただきます。
※ お振込みの際に、氏名・住所・電話番号・口数・金額をお知らせください。
E-mail: info@honmoku-art.jp

公募レジデンスプログラム「本牧AIR」

アーティスト：鶴家一仁
滞在期間：10月4日〜12月18日

「本牧AIR」の参加アーティスト・鶴家一仁は、本年10月初旬から約2ヶ月半、本牧に滞在しながらリサーチを重ねている。最終日に、言葉と身体を使いて独自の作品世界を描くフィジカルシアターの新作を発表。本牧を構成するさまざまな色、香り、空気…。時代や文化の移り変わりともに変化していく欠片たちが混ざり合い、一つの味を醸し出す。そんな感覚を“ヨソモノ”が手繰り寄せていきます。

【ワークショップ】　（終了しました）
日時：10月29日（土）17:00-19:30／10月30日（日）14:00-16:30
会場：本牧中学校コミュニティハウス
参加費：無料

【公開プログラム】
12月17日（土）16:00／12月18日（日）13:00, 16:00
会場：HONMOKU AREA-2
料金：一般1,500円／本牧割引1,000円

新作 『グラインド⇒ブレンド(仮)』
振付：鶴家一仁
出演：岩城かのこ、石津雄司、大間知賢哉　他
※ 上演時間：30分を予定

鶴家一仁　Kazuhiro Tsuruga
1992年東京生まれ。幼少よりクラシックバレエをはじめ、モーリス・ベジャールの作品に感銘を受け創作を開始。日本大学芸術学部演劇学科在籍中に、2013年から3年間ロンドンの舞踊専門学校Rambert School of Ballet and Contemporary danceに留学。同カンパニーの芸術監督Mark Baldwin等の作品に出演するかたわら、振付家としても活動中。2016年秋、本牧アートプロジェクト2016の公募のレジデンスプログラム「本牧AIR」に参加。

→関連トーク：12月18日（日）17:00-19:00

5th本牧かぼちゃまつり連動企画
『メリーゴーランドがやってきた！』

（終了しました）

日時：10月29日（土）10:00-16:00
会場：三渓園・旧燈明寺本堂前
参加費：無料（本牧かぼちゃまつりの仮装スタンプラリーのスタンプカード掲示）

本牧で生まれ世界へ発信する移動式メリーゴーランドが、本牧かぼちゃまつりのゴールとなる国指定名勝の日本庭園・三渓園に突如出現。本牧アートプロジェクトのシンボルとして、本牧の見慣れた街が幻想的な場所として記憶される体験。

→メリーゴーランド基金へのご寄付について

演劇ワークショップ《参加キッズ募集中》

日時：①11月19日（土）10:00-11:30　②11月26日（土）10:00-11:30　③12月 3日（土）14:00-15:30
会場：HONMOKU AREA-2
参加費：1回 500円／見学参加 300円（保護者は無料）
講師：石神夏希、ペピン結構設計メンバー、他／対象：小学生

本牧アートプロジェクトのキッズプログラム。本ワークショップでは、まだ見ぬ世界や未来のことにも広げられる演劇の想像力を用いて、我がまち・本牧の未来を思い描いてみる。参加する子どもたちそれぞれの発想を生かして、言葉やからだを使って遊んだり、お友達と力を合わせることで、架空の本牧を舞台とした演劇をつくる体験。

→参加キッズ募集詳細「Workshop」

ペピン結構設計『ギブ・ミー・チョコレート！』

2017年1月21日（土）・1月22日（日）　受付時間：11:00-15:00
会場：本牧エリア一帯（集合場所：HONMOKU AREA-2）
参加費：1,500円／本牧割引1,000円
構成・演出：石神夏希／製作：ペピン結構設計

本牧の人々により組織された秘密結社・GMC。参加者一人ひとりが自分の足で歩き、本牧各所に潜伏するメンバーたちを探しながらまちを巡る参加型演劇作品。戦後の流行語を冠したこのタイトルは、米軍のベースキャンプがあったかつての本牧の記憶を呼び覚ますとともに、新しい出会いと発見をもたらします。

※ 参加受付：15:00までに受付をお済ませ下さい。
※ 開催時間内は、ご自身で自由に開始・終了していただきます。歩きやすい靴でご参加下さい。

→関連トーク：2017年1月22日（日）17時〜

トーク❶「“秘密結社”で本牧のまちを編集する」

日時：2017年1月22日（日）17時〜
会場：HONMOKU AREA-2
参加費：500円（1ドリンクつき）
ゲスト：中野成樹／出演：石神夏希、秘密結社GMCメンバー、他

本牧のまちの人々でつくられた「秘密結社GMC」とは一体何者なのか？上演中、本牧のまちの各所で何が起こっていたのか？『ギブ・ミー・チョコレート！』を仕掛けた石神と、秘密結社のメンバーである地域の人々が初めて観客の前に姿を表す。「まちという体験」の編集を巡るトークを予定しています。

中野成樹　Shigeki Nakano
演出家。中野成樹＋フランケンズ主宰。有明教育芸術短期大学講師。主に海外古典戯曲をとりあげ、誤意訳（誤訳＋意訳）なる独自の手法で、イメージの凝り固まりつつある過去の名作を、「まったくの海外古典劇でありつつ、まったく日本の現代劇でもある」作品に仕立て直す。

トーク❷「暮らすこと、つくること―営みとアートの関係性」

日時：12月18日（日）17:00-19:00
会場：HONMOKU AREA-2
参加費：500円（1ドリンクつき）
司会：石神夏希／出演：坂田太郎（サイト・イン・レジデンス 代表）、鶴家一仁、内木里美

「アーティスト・イン・レジデンス（AIR）」すなわち滞在制作はアートに、そして滞在した土地にどのような展開をもたらし得るのか。今年度、本牧AIRに選ばれ本牧で暮らしながら新作を制作した鶴家と、昨年度の本牧AIRアーティスト・内木里美が登壇。戸塚にて米軍基地跡を舞台にアートプロジェクトを手がける坂田太郎をゲストに迎え、実体験を通じて見えてきた「暮らすこと」と「アート」の関係性を語り合います。

坂田太郎　Taro Sakata
1980年神奈川県生まれ。これまでP3 art and environment、MeMe Design School、アサヒ・アートスクエア［NPO法人アートNPOリンク］に関わる。P3ではAAF2006〜2008年事務局を、アサヒ・アートスクエアでは寺内大輔、岩渕貞太、蓮沼執太、山城大督との協働プロジェクト、北川貴好、福永 敦の個展などを担当。現在はP3でリサーチャーをしながら、自宅のある横浜市戸塚区の元米海軍「深谷通信所」において「サイト・イン・レジデンス 環世界」を継続中。

提携企画：ArtDisco『こどもディスコ Season 2』　

日時：12月17日（土）14:00-16:00
会場：HONMOKU AREA-2
参加費：こども無料、大人300円（当日券のみ取扱）
企画・構成・演出：内木里美
主催：ArtDisco／提携：本牧アートプロジェクト2016

昨年の本牧AIRアーティストの内木里美が企画した参加型プロジェクト「こどもディスコ」。このプロジェクトで繋がった人たちと新たに「ArtDisco（アートディスコ）」を結成。かつての本牧が文化発信基地だった頃に流行っていたディスコをキーワードに、キッズダンサーを公募し、ダンスレッスンを重ねる中で、本牧アートプロジェクト2016にてパーティー形式で発表します。

AirDisco：内木里美
東京・横浜をおもな拠点としてを活動するコンテンポラリーダンサー。東京女子体育短期大学児童教育学科を卒業し、幼稚園・小学校教諭二種の免許を取得。東京ディズニーランドパレードや、Eテレに出演。アーティスト山川冬樹のサポートを経て、fanacoと共にパフォーマンスグループ「Log±inn」を結成。ソロ活動や様々なアーティストの作品にも参加する他、幅広い層へのレッスン指導も行う。2015年本牧アートプロジェクトの公募レジデンスプログラム「本牧AIR」に参加。

→キッズダンサー募集詳細

「本牧アートプロジェクト2016」の記録

トーク「“秘密結社”で本牧のまちを編集する」

本牧の人々により組織された秘密結社・GMC。参加者一人ひとりが自分の足で歩き、本牧各所に潜伏するメンバーたちを探しながらまちを巡る参加型演劇作品『ギブ・ミー・チョコレート！』。
「秘密結社GMC」とは一体何者なのか？上演中、本牧のまちの各所で何が起こっていたのか？ゲストに、昨年の本作に参加した演出家・中野成樹を迎え、仕掛人の石神夏希と秘密結社のメンバーである地域の人々が「まちという体験」を語った。

2017年1月22日（日）17:00〜18:30 ／会場：HONMOKU AREA-2
司会：石神夏希（劇作家／ペピン結構設計／本牧アートプロジェクト2016ディレクター）
ゲスト：中野成樹（演出家／中野成樹＋フランケンズ主宰）
出演：秘密結社GMCメンバー

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